横須賀基地の裏番長 フィリピーノ・マフィア

横須賀基地で働く日本人にとって残された道は、彼らとの共存しかないのか・・・

フィリピーナに蔓延するジャイアニズム

横須賀ベースの各施設にはDSNという243/241ーXXXXの7桁の電話番号があります。このDSNが自分の勤務先の番号になるわけですが、フィリピン人はなぜか携帯電話を使わずに、このDSNを私用で使うのです。携帯電話のほうが楽なのにね。

私は接客業に就いていましたから、電話がなれば基本的にお客様からの問い合わせだと思って出るわけですよ。すると「あのーアンジェラいますか?」とのんきなフィリピン人のおばちゃんの声が聞こえてくるのです。

 

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photo by Tom Simpson

「アンジェラは休憩中です」

「何時に戻ってくる?」
「●時です(知り合いだったら携帯にかければいいのに・・・)」

「わかった。ありがとう」

こんなことは日常茶飯事でした。
それからこんなこともありました。私が座っていた窓口にフィリピン人のおばちゃんがやってきて「ボーリングアリーに電話してくれない?」というのです。
ベースにあるボーリングアリーの番号など知りませんし、そもそもお客に頼まれてその人のくだらない私用のために他の施設に電話することなど、私の職務でもありませんでした。
ったく携帯電話使いなさいよ、と思いながらそう言ってみると「だってDSNの方が確実じゃない。そこに友達がいるんだけど、私を迎えに来て欲しいのよね」というではありませんか。もう呆れてものが言えません。

「ボーリングアリーの番号はわかりかねます」

「ゼロを押せばオペレーターにつながるから、オペレーターに聞けばいいでしょ」

キレそうなのを抑えて、オペレーターに電話をしてボーリングアリーの番号を教えてもらいました。

「こちらがボーリングアリーの番号です。私からはお客様の私用の伝言で他施設に電話をすることはいたしかねます。どうしても携帯電話を使いたくないのであれば、メインゲートのセキュリティオフィスに電話がありますので、そちらからおかけください」

そういってボーリングアリーの番号が書かれた紙を渡すと、ちっと舌打ちをしてどこかに行ってしまいました。
こういうことをするのはほとんどフィリピン人の客で、たまーにアメリカ人がいますがSuspension listと呼ばれる「小切手取引拒否者一覧リスト」に名前が載っているアメリカ人と決まっていました。
電話の件に限らずフィリピン人は公私の区別がつかない=職場も自宅と同じように自分達が快適であることが一番大事で、そのためなら他の人が多少不快な思いをしても構わないという考えの人が多かったです。よく言えば牧歌的でマイペース、悪く言えば自己中心的で、ジャイアニズムが蔓延している。

他の人種と働いていてもフィリピーノ・スタンダード(笑)。こういう人達ははいはいわかりましたよ、と相手をしていると増長するので、毎日一緒に働く同僚ならば、増長させないように締めるべきところはびしっと締めることが重要でした。

ただし仕事の等級が上がってホワイトカラーになると、そういうことをするフィリピン人もさすがにいませんでした。というか、フィリピン人そのものの数が少なくなるのです。
なぜならここは在日米軍基地ですから、日本語と英語で意思の疎通ができることは最低条件ですし、仕事の等級が上がれば求められる語学レベル(日・英)も必然的に上がり、そこでフィリピン人はふるいにかけられてしまうのです。
母国の家族、親戚に送金するために外国で必死で働く彼女達はえらいと思いますが、「この人達は組織の歯車というよりは、自分がお金を稼ぐために組織が存在していると勘違いしているのではないだろうか」・・・と感じることも事実でした。何においても自分を軸にして回っている、っていうのかな。ジャイアン級に勝手で強気じゃないと、海外ではやっていけないのでしょうか。

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