読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

横須賀基地の裏番長 フィリピーノ・マフィア

横須賀基地で働く日本人にとって残された道は、彼らとの共存しかないのか・・・

フィリピン人に「日本はいい国」と言われて少し残念だなと思った理由

フィリピン人から見た日本(人)

 

フィリピン人達を見ていて、あるいは彼らと話していて、「日本はあなた達のATMじゃないんですよ」といいたくなったことが何度かあります。世界の不均衡は是正されるべきですが、日本にも援助を必要としている人達が大勢いるのに、こんなにも多くのお金がフィリピンに行ってしまうのか・・・と思うのです。

http://www.flickr.com/photos/71217551@N00/78879869

photo by CG Hughes

あるフィリピーナがこんな話をしていました。

「私の友達、おもちゃ買ったら、そのおもちゃから火が出た。アパート火事になった。だけど横須賀市と保険会社の両方からたくさんお金もらえた。日本いい国ね。フィリピンならゼロになってしまう。ゼロだよ?」

日本いい国。
源頼朝も喜んでいることでしょう。だけど彼女達が日本をよい国だと言う時、結局金なのか・・・と思うのです。しようがないのでしょう。私はフィリピンで生まれ育ったわけではないから、経済的な困窮を知りません。日本人が考える「お金がない」と彼女達の「お金がない」は次元が違うでしょう。ハングリー精神のない人間なんて、彼女達の気持ちなど一生かかってもわかりません。

彼女達はびっくりするくらい日本のことを知りません。
皆日本に暮らして10年以上経つのにね。なぜなら彼女達が旅行するといえば、行き先は一つ。母国・フィリピンです。
日本に暮らしているからといって、やれ京都だ北海道だと出かけないのです。切り詰めて切り詰めて、母国に送金しています。もしも何かのイベントで旅行券が当たったら、「旅行券いらないからその分キャッシュをくれ」と思うでしょう。そしてロゴ地獄の、どこのブランドのものか一発でわかるようなバッグをNavy Exchangeで買う。旅行に行って「楽しかった!」という無形のものではなく、目に見えてわかりやすいものを選ぶはずです(関連記事:「フィリピーナはロゴ地獄がお好き」)。なぜなら楽しかった!という抽象的なものよりも、目に見えてわかりやすいものこそが彼女達の心を潤すからです。

日本は「お金を稼ぐ場所」であって、それ以上でも以下でもない。だから日本の歴史や文化を勉強しようという気がありません。私なら外国で暮らしていたら、やはりその国の歴史、文化について学習しようと思います。生活していくうえで大切なことだし、現地の言語の習得をするうえでも、その背景にあるものを学ぶのは、とても重要なことですから。
だけど彼女達が限りあるエネルギーの有効活用を考えた時、日本の文化や歴史を学ぶということは、優先事項から真っ先に消去されます。「社長さん」とか「おにいさぁん」みたいに売上げに直結する日本語を覚える方が重要だから。

関連記事:フィリピーナの日本語がいつまでたっても上達しない理由 - 横須賀基地の裏キャプテン フィリピーノ・マフィア