横須賀基地の裏番長 フィリピーノ・マフィア

横須賀基地で働く日本人にとって残された道は、彼らとの共存しかないのか・・・

「時間潰すのつきあって」のひとことが言い出せないフィリピーナ


ベースで働いていた頃のある日の仕事帰りの出来事です。

私と同じ退勤時刻になっていたフィリピン人女性従業員レオノアがいました。
レオノアの性格は朗らかで、一緒に働き始めてから一年くらい経つと、私に対してまったく遠慮してこなくなり、言いたい放題だった彼女。
私がフィリピン人なら「こんなことを話したら日本人にどう思われるかな・・・」とためらうようなことをどんどん話してくるので、レオノアとお喋りしながら、フィリピン人達の生き様についてだいぶ学習させてもらいました。面白かったですね。

そんな彼女にじゃあおつかれーと言って私はタイムカードに打刻するとロッカールームに向かい、レオノアは施設を出て行きました。
そしてメインゲートを出てセブンイレブンに立ち寄り、おやつを買って外に出ると、先に帰ったはずのレオノアがいました。どう見ても店外から私を見ていて、私が出てくるのを待っていたとしか思えません。

「ホセ(レオノアの夫)がまだ平塚にいる。これから迎えに来てくれるまであと1時間はかかる。Loco Cocoで飲んで待ってろといわれたけど、Loco Cocoはちょうど今パーティーをやっているからうるさくて嫌だ」

「1時間も待たされるなら、電車で帰った方が早いから電車で帰りなよ。久里浜でしょう?」

「うーん・・・・」

「じゃあまたね!」


そう言って歩き始めました。どぶ板通りをぬけてブルーストリートの横断歩道を渡り、2,3分歩きバーガーキングの手前あたりまで来ると、目の前にさっき別れたはずのレオノアが立っているではありませんか。さっき倒したはずのボスがまだ生きていた!みたいな感じ。

「ここで何やってるの?」

「ホセ待つ。あなた家帰って何する」

ははぁんなるほど。
彼女は「時間潰すのつきあって」のひとことが言い出せなかったのか。
普段あれだけ「そこまで話していいんかい」ということを話している間柄なのに、なんでこんなところで気を遣うんだろう、と思いました。

「家帰ったら夕ご飯食べるけど・・・ホセが横須賀に来るまで一緒に時間潰そうか?」

「ありがとう!一杯だけ飲もう」

「いいよ。じゃあタリーズに行ってコーヒー飲もう」

「一杯っていったらビールでしょ!コーヒーなんて、あなたつまらない人!」

その日はもうくたくただったため、一杯でもアルコールを飲もうものなら確実に落ちてしまうだろうと思ってタリーズって言ったのに、レオノアに押し切られてしまいました。そして彼女と向かったお店は安い焼き鳥屋。横須賀市民なら知っている人は多いんじゃないかな。

f:id:usmilitarybase:20150625141948j:plain


相模屋
(笑)。

狭い、安い、渋い。
奥のほうに写っている赤い看板のお店がそれです。画像に写っているのはお持ち帰り用の窓口。

一時間飲んで語りました。フィリピーナの大奥に少々お疲れ気味のレオノアは溜まりつつあったガスを抜きました。私は相変わらず聞き役・・・。でもいいんです。こうやって職場の人間関係は少しずつ熟していくのです。

フィリピーナと飲むのは、日本人同士の女子会より100倍気が楽

二人で適当に焼き鳥を頼んで、好きなタイミングで、遠慮なく串を一本まるごと食べられる幸せ。フィリピン人やアメリカ人の同僚相手だと気楽ですよ~。

これが日本人女性達の多い飲み会なら、焼き鳥が運ばれてきたらすぐに誰かしらが率先して串から身を全てはずして、皆で平等に箸でつつけるようにするでしょう?もはや焼き鳥をオーダーした意味がないのです・・・。
ベースで働くと、こういうわずらわしさから解放されます(ただし日本人村を除く)。
どんなにストレスフルなことがあっても、日系企業で働いていた時の、女子力テストが試されるような飲み会で笑顔を引きつらせていた頃に比べたら100倍いいな、と思えました。この違いについてはまた別の投稿で詳しく書きたいと思います。


関連記事:【横須賀】フィリピン人ホステスさん達が仕事帰りに立ち寄るお店 - 横須賀基地の裏番長 フィリピーノ・マフィア