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横須賀基地の裏番長 フィリピーノ・マフィア

横須賀基地で働く日本人にとって残された道は、彼らとの共存しかないのか・・・

フィリピン人として生きるということは、究極のサバイバルゲームみたいなものだ

日本にいれば「金送れ」、フィリピンに帰れば遠い親戚まで集まってきて「おごってくれ」「金をくれ」「うちの子に何か買ってやってくれ」・・・・フィリピン人ががめつくなる理由もわかりますよね。
そんな人生に疲れて、「日本で死ぬ」という人生設計をしている若いフィリピン人夫婦に話を聞きました。

お金があっても幸せになるのが難しいフィリピン

お金がないのもつらいけど、小金持ちだとたかられてそれはそれでつらいというお話です。

エピソード1
「例えば家賃を滞納し続けたとするじゃないですか。そうすると、滞納している側は『払えないから、大家を殺してしまおう』っていうことになるんです。珍しい話じゃないですよ」

エピソード2
「あそこの家の子供は日本やアメリカに出稼ぎに行っている、という話を聞きつけると、泥棒に入られやすくなります。信じられないようなものが盗まれるんですよ。歯ブラシとか」

歯ブラシ・・・・。

お金があるからこその苦労ってのもあるんだなぁと思いました。セキュリティに費やすお金を考えると、どれだけ稼げばフィリピンで安心して幸せに暮らせるのでしょう。

エピソード3
「親がいつまでたっても子供を産み続けるから兄弟が増えるの。その兄弟だって子供がいるし、その子達のミルク代まで私が稼がなくちゃならない。私一人だよ・・・?それでも『足りなくて困っている』って言われるの。
だからね、帰省した時にこっそり産婦人科の先生にお願いして、母にこれ以上子供ができないようにしてもらったの♪」


兄弟達の生まれたばかりの子供の写真をフェイスブックで見る時の、彼女の横顔が忘れられません・・・。「おめでとう!」だけでは済まない、複雑な気持ち。食わせねばならぬ口がもう一口増えたのですから。
お母さんの体にはこっそり避妊手術を施せましたが、妹達にはその手は通用しません。
働けど働けど・・・・。

Cool Greens


エピソード4
「フィリピンに暮らす甥からメールが来ていて、こう書かれていた。
『学校のプロジェクトで、自分で銀行に口座を開いてそこにいくらか預け入れて、銀行について学ぼう!っていうのが始まったんだ。だからおばちゃん、90ドルくらい送ってくれない?』
あなたなら信じる?なんだかおかしくない?銀行について学ぶために預入って・・・」

この甥は多くのフィリピン人の子供達がするように、欲しいものがあると日本で働いている叔母にメールをして(もちろん両親に「おばちゃんにメールすればお金を送ってもらえるよ」と言われてのこと)、叔母はお金を送っていました。散々そうやって可愛がってきた甥が、今度は新手の金の無心をしてきたというわけです。
家族をとても大切にするフィリピン人ですが、実はフィリピン人を一番苦しめているのはその家族なのではないかと思います。

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